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医者はこのベンゾジアゼピンによる奇行を依存と呼ぶらしい。
だが、おくすり手帳にあるベゲタミンを見て、その医者は、
「私はベゲタミンは出しません。」
といい、食事が可能になったので、錠剤が出た。
消化器科からはタケプロン、精神科からは、コントミンとレンドルミンである。
レンドルミンはそのベンゾジアゼピンに限りなく近い、チエノジアゼピンという種類の薬だ。正直嫌だったが、今回の入院は睡眠剤すら使えない状態だったので、実に5日間連続で何も無いまま徹夜していた。
退院後はすべての薬を封印した。

 結局何も無いとこれはこれであまりにも厳しいのでベゲタミンから順に薬が増えていった。
その中でクロフェクトンという薬が出された。意欲向上の効果があるそうだ。だが、リスパダールのようになるのではないかと医者に言うと、ビカモールという副作用止めをつけるといわれたので、併用することにした。いくらか使っているうちに、無いよりはマシという程度だが、効き目はあった。

その後インターネット上での話しだが、友人も増えて行き、とりあえず孤独感は軽減されていた。その中で出会いと別れを繰り返し、大きな恋愛も経て、現在に至る。
最近になってデパスという薬を使い始めた。
やはりチエノジアゼピン系の薬で本心は嫌だが、この薬の力も大きな存在であることが否めない。
今の私の心は私にもよくわからない。
わがままなのか寂しがり屋なのかもわからない。
この一文を書いている今も自分の心はわからないまま。
これからの未来はまだまだわからないことだらけだ。

FIN
作品名: 作家名:peacementhol