いまどき(現時)物語
高見沢一郎、一世一代サラリーマン人生掛けての経営への思い切った意見具申。
しかし残念な事だ。
後の結末は火を見るよりも明らか。
「甘い!」、「ヤル気がない!」、「危機感がない!」、「発想の転換がない!」
経営からの全くの言いたい放題の集中砲火。
その上に白洲でしっかりと針の筵に座らされ、目標必達への意欲なしと腹切りまで迫られた。
そんな会社組織の中で、やるせなさ感と歪んだ男の意地とが微妙に交錯する。
なんで世の中こうまでも優々閑々と回らなくなってしまったのだろうか。
「あーあ、もうちょっと俺ら夕暮れサラリーマンに、やる気を出させる方法があるだろうが」
もう心身ズタズタのボロボロ。
果たして立ち直る事が出来るのだろうか?
作品名:いまどき(現時)物語 作家名:鮎風 遊