ユング ~詩のようなもの
【甘いささやき】
不思議だ
君と会う夜は
いつもきれいな月が出ている
君は掃きだめの鶴だ
そして
君がなぜ僕を選ぶのか
いつも僕を不安にさせる
きれいな女の気まぐれさと
兄弟たちが僕をあざける
でも
侮辱されても嬉しいさ
こうして二人で
柔らかい草の上に座っていると
たまらないんだ
たった一つ心配があるなら
君は間違いを犯している
君と僕の間にはいつも
見えない戸があるようだ
清潔なまま花嫁になりたいって
それは礼儀かもしれない
でも
怖がることはないよ
キスで子供はできないさ
・・・・・・
妄想しながら
いつしか狭い部屋で
僕は眠る
end
作品名:ユング ~詩のようなもの 作家名:伊達梁川