【第八回】お祭りマンボゥ
「なぁああッ!!;」
「だぁッ!!;」
「きゃぁッ!!」
「うおぉ!!;」
というまるで巨大風船が割れたような音と強風、そして生徒達の悲鳴やらが巻き起こった
「うわぁっ!!;」
悠助が京助にしがみついた
「わッ;」
「ッ…!!;」
その強風でよろけた緊那羅を支えつつ京助が足を踏ん張って悠助をしっかり掴みながら強風に耐える
「なんな…んだッ!!;」
京助が細く目を開けていったい何が起こっているのかを見ようとする
「たぶん結界が壊されたんだっちゃっ;」
緊那羅が言った
『ギュィィイイイイイ!!』
強風の中聞こえた物体の声
「ってか結界だか壊れたって…じゃぁ…あいつは…!!」
京助が物体の方に顔を向けたが強風で巻き上がった砂埃で目が上手く開けられない
「目に砂はいった~っ;」
悠助が言うと京助が悠助を下ろし緊那羅と自分の間に匿う
スカカカカカカカカカ
パチン
誰かに抱きしめられたかと思うと硬い何かが軽快に続けて落ちるような音と指をはじく音が聞こえ強風がピタッと止まった
「……?;」
京助がおそるおそる目を開けると目の前にふわっと靡いた布
作品名:【第八回】お祭りマンボゥ 作家名:島原あゆむ