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趣味人の恋 7 (21~最終章)

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このとき、本当のことを言えば病気の治療を積極的に
受けなかったことを後悔しました。
少しでも長く生きたいという思いが出たのです。
あれだけの強い決心を揺るがせたのはあなたへの想い。

日々、迫り来る死期に怯えながらもあなたへの恋心は
募るばかり。
あなたがよそ見をし、他のお友達とワイワイやって
いるのを見ると苦しくなりました。
人一倍嫉妬心の強いことは自覚していても、それを
抑えるすべを知らない愚かなわたし。

-----------------------(p.144)-----------------------

7月下旬、私はあなたとのマイフレを解除しました。

けれどもあなたを忘れ切れなかった私は数日後、また
あなたのもとへ。

そして8月10日、あなたはわたしの行動に愛想をつかし
ました。
あなたを恨むのではなく自分が許せなくなった私は
ニュージーランドへ行く決心をし、それをあなたに
告げました。
あなたはわたしの自殺を恐れました。
自殺しなくても余命いくばくも無いということを
知らないあなたでしたから。

今、思い返せばあの時に別れていれば今回のように
後々まで苦しむことにならなかったかもしれません。

「もう一度やり直したい」というあなたの優しさに負けました。

あなたはわたしに逢いたいと云いました。
わたしだってどれだけそれを望んだでしょうか?
あなたとわたしの間にあるバリアーを取り除くことは
背信です。
二人の関係が他の人を巻き添えにすることは絶対に
避けなければならないことでした。

”こんなに愛しているのに何故会えないの?”
”こんなに恋しいのに何故口づけ出来ないの?”
あなたの言葉がわたしの唇を奪い、あなたの言葉が
乳房に触れるたび、現実であなたに抱かれたいと思い
ましたが、かろうじて耐えたわたしです。 』



-----------------------(p.145)-----------------------

『丘の上のマンションで過した日々。
ログハウスでの激しい愛の交歓。

あなたは巧みな表現で私を官能の世界に導いてくれ
ました。
一生懸命、二人の思い出を作ってくれました。

あなたが命名してくださった【藤香】の名前は
皆様から愛され親しまれました。
美しいイメージですものね。

あなたがこれをお読みになるのがいつなのかは誰にも
判りませんが、わたしはあなたと過ごした日々を決して
忘れないでしょう。

ニュージーランドに行ったら一つだけ自分に御褒美を
あげようと思っています。

あなたが事務所を閉めて帰ろうとする時間に、
「もしもし、こんばんわ、香りです」って。
あなたはびっくりするでしょうね。
心臓麻痺を起こさないように予告した方がいいかしら?

楽しみです(^_-)-☆

顔は知らなくてもあなたがこちらに来たとき、わたしは
あなたを見つける自信あります。
あなたはきっと【香り】と書いたプラカードを胸に
抱いているでしょうから。
わたしは【TABU】の香りといっしょにあなたを
包み込んでもう二度と離れません。

【官能電車】も【ラブホテル】もみんな思い出が詰まっています。

香りを最後まで愛してくださって本当にありがとう。

星の数ほどのキスを送ります。
チュッ♪チュッ♪チュッ♪チュッ♪チュッ♪チュッ♪

11月20日 愛を込めて 記  』

-----------------------(p.146)-----------------------

      僕はここ、趣味人で


       恋に落ちた・・・


       それは別に

       
       珍しい事では


       無いかも知れない・・


       しかし僕は、


       その人の愛情に包まれ


       幸せだった・・


       とうとう最後まで


       逢うことは


       叶わなかったが・・



        【おわり】

-----------------------(p.147)-----------------------

【ALWAYS】
                   詩・曲 百田留衣                
                   歌   中島美嘉

    数え切れない程にただ
    キミを想い浮かべた
    部屋を灯す灯りがそっと
    キミの面影を探す

    何もかもが今
    色あせて見えるこの世界に
    確かなものは 何もないけど
    信じていたいキミとなら

    例えばキミが笑うだけで
    明日が見える気がした
    たとえ誰か傷ついても
    迷わず駆けだして  
    今すぐ会いに行くよ きっと

    肩に触れると手のぬくもり
    今でもまだ愛しい
    とめどなく流れる雑踏に
    息を潜め寄り添った

    愛は季節の様に
    移ろいゆくもの それでもいい
    明日の事は分からないけど
    信じていたい キミとなら

    「サヨナラ」キミは忘れるかな
    永遠を見た夜さえ
    変わらずキミと笑えるかな
    どこかでいつかキミを失う
    その時まで ずっと

    二人だけの日々が
    過ちだとしても
    かまわないから ただ

    「サヨナラ」キミは忘れるかな
    永遠を見た夜さえ
    変わらずキミと笑えるかな
    どこかでいつかキミを失う時まで

    例えばキミが笑うだけで
    明日が見える気がした
    たとえば誰か傷ついても
    迷わず駆けだして
    今すぐ会いに行くよ きっと・・

-----------------------(p.148)-----------------------