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ef (エフ)
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趣味人の恋 6 (18~20章)

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僕たちは大抵8時から10時過ぎまで、香りの夜勤明けの月曜を除く殆ど毎朝最低でも5通づつ、多い時は20通づつのメールを一日でやり取りした^^;・・・・・

しかし、10月の暮れから、香りが趣味人に現れない日もでてきた・・

この11月2日から3日の間もメールは無かった・・

-----------------------(p.105)-----------------------

『2009年11月4日 6時00分
件名 ♪お懐かしゅう存じます♪
♪おはようございます♪

香りは少し調子が悪く、月曜日は早退、火曜日は何とか
勤務をこなしましたが(/_;)

あなたの顔を見たくてページに入っても伝言なり楽しみのメールに目を通すのが精一杯でした。

こんな状態が続けばあなたのフラストレーションが増えるばかりでしょうし、あなたも飼い殺し同様で自由に行動出来ないでしょうから、いっそ・・・と極端な結論を考えたりします。

あなたがアクセスした人が、あなたのMFであるわたしに興味を示し足跡をつけています。そんなことはもう今の
わたしにとってどうでもいいことですが。

時は刻々と過ぎ、紅葉に目を奪われてもいつか枯れて落ち葉となり。。。

今日はどんな一日になるのでしょうか?

とても可愛いピンクのお花をありがとう(^_-)-☆

このお花の茎は少しすっぱいので、子供の頃【スイスイの
花】と言ってよくしがみました。
土が肥えているのか葉っぱの緑も花のピンクもあざやか♪

向かって左下に少し顔を見せているのは”折鶴ラン”
でしょうか?』

僕は香りへのメールに庭で咲いていたピンクの花を添えていた。

-----------------------(p.106)-----------------------

「2009年11月4日 8時17分
件名 Re: ♪お懐かしゅう存じます♪
香り、おはよう(^^)/チュッ♪(^_-)-☆

香り、つまらないこと、言うなよ(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

香りが居てくれるだけでいい・・

ここには香りと交信するだけに居るのだから(^^ゞ

いやね、また「アクセスブロック」掛けられて^m^・・

「T」って言う人なんやけど、検索掛けて調べてたら、居るわ居るわ^^;・・・「T」「Tちゃん」「た〇」・・・

でも、結局「ブロック」掛けてる本人は、検索にはかからない^^;みたい・・

「全て未公開」は怪しくみられるみたい(ーー゛)・・


で、体調はどうなの? 」
『2009年11月4日 8時36分
「すべて未公開」「外界遮断」はやはり気味悪い存在でしょうね。

わたしだってそんな人がお立ち寄りになりましたら、無視するか、嫌味の一言でも入れるかもしれません。

ただ、やはり皆さんはあなたが無反応なのにMFさんがいることに不審感は抱くでしょうね。

体調は^^^^^^^^良くないみたいです。

だるさと少し痛みが。
負けていられないので鎮痛剤で「身体の痛み」を追放。
そのせいか、ウツラウツラと・・・』

「2009年11月4日 8時52分
やはり痛いか・・・・(T_T)・・
仕事は行けるの・・・って、言っても・・行くよな・・
(;一_一)・・

無理するなよ?
無理したら、かえって同僚の方にも迷惑掛けることになるから・・て・・
それも香りが一番よく知ってるよな・・・・

香り、見てご覧♪
きれいな空の色♪(^_-)-☆」

僕は趣味人の方が撮った【十三夜】と云う写真をメールに添えた。
鮮やかな紫色の夜の空が美しかった。

『2009年11月4日 9時02分
本当にきれいな空ですね。
怒り狂う自然もあれば、こうした平和を感じさせてくれる自然もある。
今は「愛と自然に抱かれて」・・・』
こうして香りは痛みに苦しめられる日と、小康状態の日を交互に繰り返していたのだと思う・・・・

-----------------------(p.107)-----------------------

僕は言葉では香りの痛みを知りながら、
実感としては香りの切迫した気持ちを
十分理解していたとは言えないだろう・・

その頃『マイフレ限定日記・古都・純情物語』は30話を越え、本編では第9章の『楽しい時間』あたりだった。

僕は少しでも香りの心が和むように主人公【優一・瑛子】の偶然に実現した初デートを書いた♪(^。^)y-.。o○

【二人は予定通りに、8時過ぎに店を出た。
『優一君、今日は楽しかった♪(*^^*)ありがとう』
『ホンマ?良かった♪(((^^;)でも、瑛子ちゃん、音楽好きやな♪』
『うん♪大好き♪(*^^*)ポップスもロックもクラシックも♪あ、今日のカントリーも大好き♪\(^-^*)』
『ふ~ん♪そしたらまた行こな♪(^。^)y-~』
『ホンマ?嬉しい♪(*^^*)でも、これからコンサートの準備で忙しいんやろ?』『ああ、そら、ちょっとはな…あとひと月、山木のコンサートやしな、頑張るわ♪(^^ゞ』
『頑張ってや♪(^_-)☆』
優一と瑛子の会話は途切れることは無かった。
しかし、優一の運転する白いブルーバードは8時40分には【都寮】のそばに着いた。
『…あ、着いたな…』
『…うん…着いたね…』
『…割と早く着いたなぁ…』
『…うん…割と…早く着いたね……』
『…………………』
『…………………』
『もう少し…話して…いたいなぁ…(((^^;)』
『(*^^*)うん、まだ9時15分前やし♪』
若い二人はいつまでもこのまま話して居たいと思うのだった♪(^_-)☆】

初デートの帰り際、『ひょっとしたら♪^^;・・』「ひょっとしたら♪(#^.^#)」と、トキメキと沈黙に支配される二人・・・♪(*^^)v




僕と香りは、小説の中で互いを重ねていた♪

それがその時僕たちが出来る唯一の事だったから・・

-----------------------(p.108)-----------------------