趣味人の恋 5 (15~17章)
何も要らないよ ただ君だけに
笑っててほしいから
いつでも・・
泣かないでね まだちょっと
君といられるから
伝えたいこと まだひとつも
言葉では うまく言えないけれど
Stand by me
こぼれていく時間は何時も
二人淋しくさせるから
そっと微笑んでみるよ
もうはなしたくないから
Living life for today
明日が来るなら
何も要らないよ ただ君だけに
笑っててほしいから
いつでも・・
君に逢う為に
生まれてきたのなら
焼き付けたい
Every moment in my heart
一秒でもいい あと少し
君のそばにいさせて・・・
明日が来るなら
何も要らないよ ただ君だけに
笑ってて欲しいから
Forever more
明日が来るなら
何も要らないよ ただ君だけに
笑ってて欲しいから いつでも・・・
サヨナラは 言わないでおくよ・・
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僕は香りとの交信を終え、事務所の中で独り
ため息をつていた・・・・
( ・・・(・_・;)・・・香りが・・・・・・・癌・・・・・・・・・・
僕が北海道に居た香りと知り合ったのが1月の末、その時既に香りは自分の身体の事を知っていたのか・・・
それを今まで僕は知らずに・・・
香りと今のような関係になったのが5月、しかし・・・
実際に逢ったこともない二人は、文面だけで相手の変化に気づくのは難しい・・
(・・・(ーー゛)・・・やはり恋人とは言えんのかなぁ・・)
しかし・・・・・・・・・
しかし・・・・・・・・・
しかし・・・・・・・・・ )
過去に遡って幾ら想いを逡巡させても、頭をよぎるのはどうしようもない虚無感だけだった・・
僕は香りの姿かたちもさることながら、住所も、電話番号も
知らないのだ・・・
辛うじて、香りの本名とパソコンのアドレスを知っているだけだった。
今まで幾度となく「逢おう」と云う僕の申し出を頑なに拒み続けた香りの信念の源は、こうした事情にあったのだ。
香りは傷ついていた。
はっきりとした事情は聞いていなかったが、震災をきっかけに、誰も知らない北の大地まで香りは逃避行をしたのだと云っていた・・
もう誰も愛さないつもりでいたと云っていた。
「アレ以来初めて、ひと(他人)に心を許した・・」と云ってくれた
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何時だったか、香りが僕に聞いた。
『アナタは今、どんな曲がお気に入りですの?(*^_^*)』
『ああ、そやな、最近の曲ではJUJU&JAY'EDの【明日が来るなら】かな♪(^。^)y-.。o○』
僕はその頃TVでよく耳にした曲をあげた。
香りはあまりTVを観ないのか、この曲の事を知らなかった。
翌日、
『昨日、YOUTUBEで【明日があるなら】を検索して聴きました♪すごく良い曲ね(#^.^#)』
香りはただそう言ったのだ・・・・
多分、のどの先まで、僕に告げたい話があったに違いない・・
何故なら、
この曲は【余命一カ月の花嫁】と云う映画の主題歌で、
若くして乳がんに侵されたヒロインが恋人と余命一カ月と
知りながら結婚式を挙げると云う物語だった・・
(・・・・それを知らずに僕は何て残酷な・・・・・・・・
香り、・・・・・堪忍や・・・・・・・・(>_<)・・・・)
改めて、youtubeで【明日が来るなら】を聞いた・・・
泣いた・・・
誰もいない事務所で
声を出して泣いた・・・・
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作品名:趣味人の恋 5 (15~17章) 作家名:ef (エフ)