趣味人の恋 2 (5~8章)
何時も香りさんとは10時過ぎにサヨナラした。
本当は今日の最後にこう付け加えたかった…
『実は僕な、香りさんに何となく【ヤマツツジの赤紫の花】のイメージを持ってるねん(((^^;)
何処か寂しげで、そやのに凜としてて、そして艶やかで♪(*^^*)』
と…
僕の勘はまんざらではなかった(^_-)☆
その日の午後、僕は香りさんにミニメした。
春たけて
桜の後の
ヤマツツジ
僕は君に
逢いたかった
これは僕から香りさんへの
ラブレターのつもりだった♪(*^^*)
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金曜のコンペは散々だった(+_+)…
何時もの事だからもう慣れたが(((^^;)…
しかし、天候にも恵まれ(パートナーにも恵まれ?)気持ちの良い一日だった。
桜は満開を過ぎ花吹雪になっていたが、
僕の好きなヤマツツジの赤紫の花が、枯れ色の山肌の所々に艶やかに咲いていた。
金曜日は香りさんの休みの日だ。
コンペのパーティーが終わってから、試しに携帯電話で香りさんの部屋にアクセスした。
香りさんは留守だった。
それでもミニメだけは入れておいた。
『香りさん、ゴルフ、アカンかったわ(+_+)…
けど、ヤマツツジ、綺麗やったで(^_-)☆
香りさんとずっと一緒に居るみたいやったわ♪(^。^)y-~』
ゴルフ場からは、事務所より自宅の方が近いので、少し早いが【直帰】した。
誰も居ない自宅に戻り、再び携帯電話を開いた。
香りさんからのミニメが入っていた♪(*^^*)
『ゴルフは残念でしたね(^0_0^)
でも良いお天気で、私もアナタと一緒にラウンドしてた
ような気持ちになりました♪(^_-)☆』
春の始まりだった♪
(*^^*)
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香りさんとの【ストロベリートーク】を楽しみながら、徐々に『常連さん』も増え、僕の部屋は結構繁盛しはじめていた(^^ゞ
仕事は相変わらず暇ではあったが、たまには修理の仕事などでパソコンを触れない日もある。
しかし、常連さんの中には僕が日がな一日パソコンの前に座って居ると思っている人もいた…
この様な世界では、交わす会話が全てではあるが、相手の伝言に対し如何に早く返信するかと云う事も【礼儀】として捉えられている部分があると思う…
だから返信が遅れると『礼儀知らず』と思われることも…
また、同じ言葉から受け取られる意味が違ってしまう場合もある…
様々な人が様々な背景を抱えて此処に居るのだから、当然なのだが…
僕は四月のある日、この世界特有の誤解?がもとで、男性のマイフレさんと二人の女性の常連さんを失った。
原因は『冗談が度を過ぎた』と云う処だった。
誤解は暫くして解けたが、三人は退会した…
この時、香りさんは僕にこう言った。
『えい吉さんは悪くありません。
ここにはまだ貴方のお友達が沢山います。
そして私も(^_-)☆』
(*^^)v
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作品名:趣味人の恋 2 (5~8章) 作家名:ef (エフ)