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古都・純情物語 3 (11~12章

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  何時になく泰子の顔はニヤケている。

 「大井さん、どうしたん?さっきからニヤニヤして♪(#^.^#)

  なんかエエことでもあったん?」


 「(#^.^#)うふふ♪瑛子ちゃん、聞きたい?聞きたい?(#^.^#)どうしよ~かな~~♪ 」

「 う、うん、^^;・・・・・・聞きたい・・けど^^;・・・」

「あんな、この前学祭の時、私の親友で中野さんって紹介したやろ?
 
 あの子が、前に林君と付き合ってたって言ったやん?」

「(>_<)・・・・^^;ああ、林君と付き合ってた雅美さん?

 今度市役所の同僚と結婚する言うてた・・」

「そう、雅美ちゃん♪その雅美ちゃんが^^;・・・・

 実はまだ林君の事好きなんよ♪(^_-)-☆」


 「(・_・;)・・・・ええ?」



「でも、その市役所の彼に見初められて、一時は結婚しようと決心したんやけど・・・・・・・

どうしても林君のことが忘れられへん(-。-)y-゜゜゜・・・

ところが何と、今週末に雅美ちゃん、その【市役所】と、

婚前旅行に行くことになってしもて(ーー゛)・・

もうここまで来たら、今更結婚止めますって言う事も

出来ず、悩んだはったんよ・・・そいでな・・・・


雅美ちゃん、まだ処女やから、せめて初めての男の人は

林君で♪って思わはって♪(#^.^#)・・

ウチ、相談されたから、『そら、林君押し倒してでも

抱いて貰い!(--〆)』って焚きつけてあげたんよ♪(^v^)

今頃、雅美ちゃんと林君♪(#^.^#)うふふ♪  ソイデナア~」


(ToT)/~~~何て余計なことを・・・・・

瑛子は泰子に殺意を感じた(--〆)・・



泰子の後の言葉は耳に入らなかった・・

    (ToT)/~~~














12月の最初の土曜日の午後、優一と武は、

短大近くの何時もの喫茶店で、泰子と向かい合っていた。

「大井さん、おおきに♪チケット、ようけ捌いてくれたなぁ~♪

(*^^)v」優一は泰子をねぎらった。

「どういたしまして♪(^。^)y-.。o○

この前は学祭の演奏、ノーギャラやったし、

これくらいは協力させてもらわんと♪(^_-)-☆

あ、瑛子ちゃんも頑張ってくれたんよ♪(*^^)v

半分近くは彼女の【営業力】やから♪」

「瑛子ちゃん、今日は来いひんの?

僕楽しみにしてたのに・・^^;・・」武が言った。

「えらい、【見慣れた顔】で、悪ぅ御座いましたわね(ーー゛)

・・・ホンマわな、一緒に行こうって誘ったんやけどな、

どうしても明日の実習の用意がある、言うて・・

あの子、真面目やから(-。-)y-゜゜゜」

「もうチョット、大井さんのこと、見習わんと、やろ?^_^;・・」

「大林くん・・・(;一_一)ジイーーーーーーーーーー」

「m(__)mカンニン・・・・」


「それより林君、一昨日、どやった?(#^.^#)・・・中野さんと、

会ったんやろ?(*^^)」

「え!何でそれを?(・_・;)・・・・」

「え?優ちゃん、中野さんと?(?_?)」

「・・・オオバヤシ!・・・(--〆)キッ!・・」

「^^;スンマセン・・」


「なあ、あんたら、撚り戻したんやろ?(#^.^#) だって、

雅美ちゃん、婚約者の彼と結婚止める!

って言わはったぇ~♪(*^。^*)

ホンマやったら、双方の親公認で【婚前旅行】に今頃

行ってる予定やったもん♪(#^.^#)

今、そやから雅美ちゃんトコ、両親、カンカンで(ーー゛)・・

そやから、林君と雅美ちゃん、あの日・・・うふふふ♪(#^.^#)

な?そやろ?(^_-)-☆ 」

泰子の頭の中は生々しい妄想でいっぱいに成っていた♪


「・・・・話はしたけど・・・・・・別に・・撚り戻すとか・・

どうとか・・(-_-;)・・僕は、気の進まん結婚やったら、

止めた方がええのんと違うかって言うただけで・・

第一、それは相手に失礼やろって言うたけど・・」


「え?そやったん?(@_@;)!!!!

あんたら、撚り戻ったんとちゃうの???(T_T)」


泰子は、どうやら事態は自分の思い描いたものとは、

少し違っていたと感じた・・


優一の歯切れも悪かった・・・

しかし、優一自身の口から雅美の心情を語るのはしたくなかった・・




あの日、優一は雅美から結婚を決心した時の経緯を

聞かされていた・・

雅美が優一のことを忘れるために、新たに出現した相手を

必死に好きになるように自分を偽っていたことを・・

ただの新しい恋愛ゲームだと思っていた雅美であったが、

相手は真剣で、事は雅美の望まない早さで

進んでしまった。

いつの間にか、婚約してしまった・・と云うのが雅美の本心

だった・・

そしてとうとう、婚前旅行が目の前に迫り、やっと【間違い】

に目覚めたのだった・・


優一との話の中で、雅美から【撚りを戻してほしい】とは

一言も出なかった。

出なかったが、優一にそんな話をすること事体、

そう言っているのと同じことではあった・・


優一自身も雅美が自分に救いを求めていることは十分

感じていた。

あの場で【撚りを戻す】と言ってやれば、雅美を救ってやる

ことが出来るのだと感じた・・・


しかし・・・・


優一の頭の中に

瑛子の姿が映った・・

瑛子が両頬に、くっきりエクボを作って

笑っていた♪

優一の冗談に

お腹を抱えて

笑っている♪

(僕の好きなんは・・・・・・・・瑛子ちゃんや・・・・)

優一は、雅美を目の前にして

はっきり自分の気持ちが分かった・・