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チャーリー&ティミー
チャーリー&ティミー
novelistID. 28694
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狐鋼色の思い出 エリ編

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なんだか顔が紅くなっているのが分かる。
「ふぅん……じゃああまり深くは聞かないけどさ」
真梨子は私の横でゴロリと横になった。
見るとなんだか嬉しそうな表情で青空を見上げている。
つられて私も空を見た。
……ああ、とてもきれいな青空だ。
彼女への疑いが晴れた今、あの空はより一層青く、澄んで見えた。
私は意を決して口を開く。
「あ……あのさ」
「なに……?」
目を閉じて心地よさそうに風を顔に受けながら真梨子がこちらに顔を向ける。
「昨日はその……ごめんね」
私の言葉に真梨子はふふっ、とほほ笑む。
「大丈夫、気にしてないよ。それよりも……」
真梨子が優しく微笑んだ。
「あなたのあたしを見る目が変わったことの方が嬉しいし」
「井上さん……」
胸の奥が急に熱くなった。
「真梨子で良いわ。かたっくるしいの嫌いだし」
「うん……分かった。真梨子」
「そうそう。それじゃああたしもあなたのことエリって呼ぶけど……良いかしら?」
「うん。全然良いよ」
「それじゃあよろしくね、エリ」
そう言って真梨子が手を差し出して来た。
「うん。よろしくね真梨子」
もう私はためらわない。
私は躊躇なく彼女の手を握りしめた。
真梨子を信じてみよう……心の底からそう思った瞬間だった。