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何分くらいだったか、私はしばらくパピコから離れて座っていた。
すると、段々冷静になってきた。そもそも悪いのはパピコでしょ。
勝手に人の部屋に入って、挙句人の布団でぐっすり眠るなんて。
幸い今家には誰もいない。ということは、こいつの震えをなんとか止めれば、私のしたことは誰にもバレてずに済むってことだ。
「あー、なんだっけ。ぱぴこ?」
とりあえず呼んでみた。耳がぴくぴく動いた。どうやら聞こえているらしい。
犬って人間の言葉が分かるのか、と少し関心。
「ごめん」
とりあえず素直に謝ってみた。
ちょっと震えがおさまった気がする。
「あ!でもあんたも悪いんだからね!!勝手に人の部屋に入って!!!」
また震える。私が大きな声を出したから?
なんにしても、ずるいと思う。あんたも謝れよ。
作品名: 作家名:さぼてん