いのちって
ランちゃんはおうちに帰ると、早速おばあちゃんのお部屋に行きました。
おばあちゃんはいつも、ランちゃんが知らないことをいっぱい教えてくれます。
それもとっても優しく、そして分かりやすく教えてくれるのです。
「ねえねえ おばあちゃん」
「うん、なんだい? ランちゃん」
「あのね いきてるって どういうこと?」
「ほほう、今日はずいぶん難しいことを聞くねえ。一体どうしたんだい?」
それからランちゃんは、公園でのことをおばあちゃんにお話しました。
「ふうーん。なるほどね。そういうことかい」
「ねえ おばあちゃん おしえて」
ランちゃんがおばあちゃんの口元を見つめます。
おばあちゃんはどう言ったら良いものかと少し思案しているようです。
そしてゆっくり口を開きました。