小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

　昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんがおりました。
　おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
　すると、大きな桃が、どんぶらこーどんぶらこー、と流れてきました。


　有名な桃太郎の話。
　我が家のセキセイインコ「しろちゃん」に、この話を教えました。

　しろちゃん、なんて呼んでながら、彼は立派な男の子。私や妹が桃太郎の話をするのを興味深そうに聞いてきます。時々そのくちばしが私の唇に触るくらいに顔を近付けて。
　話すのをやめれば、何かしゃべれと言わんばかりに唇をつついてきます。

　そうして覚えたしろちゃんの「桃太郎」。
　見事しろちゃん風にアレンジされた、その奇怪なる桃太郎をお楽しみください。