こんな気持ち
「ゆうかは、あの楽しかった日のバスの中で、僕の過去の女性関係を聞いたよね。
イヤだけども知りたいという気持ちで聞いていたと思うんだ。
だから僕はその日帰ってから、夜遅くまでゆうかの詩や文をたくさん読んだんだ。
ゆうかの気持ちを感じなければならない。
読めばゆうかの気持ちがわかるからと思って……。
ゆうか、僕が若い人妻にカラオケ行こうよと誘われて
カラオケだけで済むと思うかい。
相手は若いんだ。
僕より20歳も。エネルギーが溢れているんだ。
そういう人妻が誘ってきて、それも夜に
お酒も飲んで、気を緩ませて。
ゆうかに、そんな変な人じゃないよ。
信用できる人だよって云うんだよ、僕が。
関係なんてあるわけないし、そんな事するような人じゃないよって。
ゆうかに僕は必死で言うんだ。
それをゆうかは信用するんだね。
猜疑心って何だい。
要するにゆうかは……。
少し僕は頭を冷やす必要があるのか、それとも……。
僕は言ったと思うんだ。
「過去はいいんだ。現在がどうかなんだ」って。
その、現在が……
昨日の今日、見事に裏切られたのか。
ゆうかの心はやはり、若い男性なんだと。
今、眠れないし、疲れた。こんな苦しいのは……。
頭を冷やして、冷静になったらメールしてもいいかな？
なるべく早く冷やすから……。
僕の一方的な……ごめん」
迷いのままの状態が書かれてあった。
……京ちゃん……