こんな気持ち
「一緒にゆっくりお互いを理解してゆこうね」
というメールを交わしてからどれだけの日が過ぎたのだろう。
ふと気になってメールの日にちを確認してみた。
あの後も、もちろんメールの交換はしているものの、その内容は、日常の一部を切り取って報告するような、ある種味気ないものになりつつあった。
京ちゃんは自治会の会長もやっていたので、仕事だけではなく、公私共に忙しい毎日を過ごしていた。
たまに私が出掛けたり、夜遅く帰宅したことがわかっても、特別心配している風でもなく、もちろん変なやきもちを妬くでもなく……。
彼は自分でも言っていたけど、あまり物事に拘らない性格なのかも知れない。
しかし私には、私のことをそれほど想っていないからなのかぁ? とも思えるのだった。
あのメールの日から、すでに半月が経とうとしていた。
ある日、京ちゃんは私とのデートのために、何とか休みを取ってくれていたが、私は知らなかったので、他の人との約束をした後だった。
約束しなきゃ良かったと悔やむ私に、京ちゃんは
「いいよ。楽しんでおいで!」と言ってくれた。
嬉しいような……淋しいような……複雑な心境だった。
もしかすると、このままメール友達で終わっちゃうのかなぁ〜。
そうも思えた。
寂しいよう〜と鳴く鳥に
「今日も元気で何より」と
ことば(心)の壁ある
あなたの声……
無理なきこととて
なおに悲しき……