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こんな気持ち

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待ちに待ったその日がやってきた。

その日は生憎の雨降りで、お天気ならどこか公園でも行って、手をつないで散歩しようって話していたのに、それができなくなった。

朝、私の都合でK駅で待ち合わせた。
私の予定がずれ込んで、京ちゃんを30分以上も待たせることになった。

私が携帯メールで、
「ごめん! 少し遅れそう。m(__)m」
と入れると、すぐさま
「大丈夫だよ! ちゃんと待ってるから……」
と返事が来た。

少しして「まだ20分位かかるみたい」と打つと
「はい、待ってます。焦らなくていいよ」という返事だった。

私は、京ちゃんのメールの言葉に温かさを感じた。

やっと用事が終わって、彼の待つ車を探してそばへ寄った。
そこには、聞いていた通りの風貌の京ちゃんがいた。

あいさつもそこそこに、車に乗って走り出した。

「雨になっちゃったね。どこへ行く?」と私が聞くと
「そうだねえ。雨だしね。お昼にはまだちょっと早いけど、何か美味しいものでも食べて、それから考えようか?」と、彼が言った。

私たちはそこから4、50分の所にあるレストランに入った。
京ちゃんの友だちが、そこなら美味しいからと、予め教えてくれた店らしい。

京ちゃんはお刺身のセットを頼み、私はシーフードカレーを注文した。
料理がくるまでも、そして料理を食べながらも、私たちは
ずうーっと色んな話をした。
京ちゃんはユーモアのある人で、たくさん私を笑わせてくれた。

そして京ちゃんは、私が話すことをよく聞いてくれた。

それはまるで、ほかほかの肉まんのように温かく、私が
まるでその具のように、包み込んでくれるかのようだった。

食後に私はコーヒーを飲み、京ちゃんはミルクティー。
ここだけは、好みがちょっと違っていた。

その後、日頃の行いが良いからなのか、お空の神様が味方してくれたのか……空が晴れていった。

私たちの未来がそうであるかのように……。
作品名:こんな気持ち 作家名:ゆうか♪