こんな気持ち
繰り返しの日々
肌をかすめて吹く風が、冬が近いと告げてゆく
帰りの夜道は暗くて淋しい
ひとり暮らしの私には
急ぐ理由もないのに、なぜか早足
鍵を開け、中に入ると空気もひんやり……
電気を灯す
ほっとする明かりに、気持ちがゆるむ一瞬
さあ、今夜は何を食べよう……
とりあえず着替えを済ませ、台所に立つ
これといって食べたい物があるわけでもなし
とにかくお腹が満ちればいい……
食事の支度をしながらパソコンを開く
仮想の中の友だちと、楽しく会話し
夜をやり過ごす
眠れない夜をなんとか乗り越え
朝を迎える
シャワーを浴び
新たな一日が始まる
そんな繰り返しの毎日に、新たな波が押し寄せてきた。
その日を指折り数えて待っている自分がいた。
こういうのを心待ちにするというのだろうか?
一日一日、その日が来るのが待ち遠しい。
少しずつ緊張してゆく心とからだ。
早く逢いたい。そして……今度こそ本物であって欲しい。