つぶやき詩集 (1)
波
君は思い出さないか?
あの海をみて感じた事
君は忘れてないか?
あの笑顔に触れて
幸せを感じた事
すべてを持ち去って行った
津波に何を思う
哀しいだろう
辛いだろう
悔しいだろう
でも、君は知っている
波はいつしか
穏やかになり
思い出と共に
懐かしさを運んでくれる事を
あの笑顔
あの歓声
あの語らいが
よみがえってくる事を
寄せては帰る波は
人の生き方のようだ
それぞれの波が
それぞれの思い出を
足元に運ぶだろう
そして、君はまた波を求めて海に戻っていく
そして、思うだろう
去って逝った命の尊さ
そして、思うだろう
生きる意味の大事さを
そして、つぶやくだろう
必ず明日は来ると
作品名:つぶやき詩集 (1) 作家名:Riki 相馬