つぶやき詩集 (1)
ちっぽけな・・・
山の麓に立ち上を見上げる
叫んでも、叫んでも
届かない己の声
長い、長い登り道
どんなに息を切らしても
どこまでも終りが見えない
踏みしめる大地は
俺たちを受け入れて
くれるのだろか
それとも、試練という
課題を道標とするだろう
その標は、確かなものと信じて
いいのだろうか
旅の心を導いてくれる
歴史を語り続けて来た
原生林の中を抜けて行こう
きっと答えが見えてくる
木漏れ日が心地よく
自分を照らす
湿った空気が思いを
溶かしてくれる
踏みしめる眠ったままの
土は疲れた足を優しく
包んでくれた
この広くてでかい大地
己のちっぽけさを教えてくれる
このちっぽけな・・・
作品名:つぶやき詩集 (1) 作家名:Riki 相馬