頑張らない介護
と、その時・・・
廊下でゴソゴソ音がした。
ドアを開けると親父がトイレの前に立っていた。
親父
『あっ・・・・トイレ行こうかと。』
俺
『だから、行かなくても大丈夫だよ。
オムツしてるだろ?
そのまましちゃっていいんだよ。
あとで取り替えてあげるから。』
親父
『あっ、そうか。そうだったな。わかったわかった。』
と、和室にもどって行った。
下を見ると、濡れていた。
俺は、
『あっ、ちょっとすいません。』
と言って、和室に行った。
はずしたオムツが、畳の上に転がっていた。
畳は汚れ、親父の下半身は濡れていた。
俺
『ちょっと待ってろ、着替えなきゃだ。
おい、美由紀〜、シャワ〜のスイッチ入れて〜。』
廊下を拭いていた妻は、すぐさま風呂場へ行った。
役場の担当者は、呆然と立ち尽くしていた。
俺
『バタバタしちゃって、すいません。
とにかく、今は、こういう状態なんです。』
担当者
『はい、わかりました。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、2週間後、
再認定がおりた。
介護度3・・・・!!!
(要支援から一気に介護度3!!)