頑張らない介護
後日、私は、役場で再認定のお願いをした。
一週間後、再認定調査日が来た。
担当者は、前回と同じ女性だった。
和室にスリッパを履いたままで案内をした。
担当者
『え?スリッパは脱がずにこのままでよいのですか?』
俺
『はい、そのままでお願いします。
万一、便を踏むようなことがあったら申しわけないので。
今日は、お越しいただく前に掃除ができなくて、現状のまま
なものですから。』
和室に入るなり、担当者は声をもらした。
担当者
『うっ・・・・・あっ、ごめんなさい。』
すぐにハンカチで口をおおった。
考えてみれば、あの時のむ〜みんさんはすごい。
この匂いの中で、親父と一緒にどら焼きを食ってくれたのだ。
担当者を見るなり、親父の顔は険しくなった。