日のあたる場所へ
次の日、俺は教室でずっと太陽さんのことを見てた。
太陽さんは授業中ずっとウトウトしてた。眠いなら寝ればいいのに、俺のを写させてあげるのに。なんて夢見たいなことばっかり考えてた。
昼になると太陽さんはものすごい勢いで飛び起きた。そのまま売店に猛ダッシュで走っていった。
お腹すいてたんだ。気づかなかった。
俺もいつもより早足で売店に向かって、牛乳と菓子パンを買った。
売店にはすでに太陽さんの姿はなかった。どこ行ったんだろ…。
教室に戻っても太陽さんはいなかった。ちょっとショックだったけど、諦めて猫のところに向かった。
「にゃーん」
「…ほら、ご飯だぞ」
黒く小さな毛で覆われた猫を撫でる。猫はいい。物静かだし。なにより可愛い。
午後の陽気は少し眠くなる。猫を膝に入れながら近くの茂みでウトウトしてたけど、とうとう睡魔に負けて眠りについた。