ハアちゃんはご近所の星☆
ふと、振り向くと
サークルからじっと見つめる視線が痛かった。
『もどろうか?』
と妻は言った。
その途端、俺の足はサークルに向かって小走りになっていた。
そして、そいつを抱き上げ、
『俺んちくるか?親父と一緒に散歩してくれるか?』
と俺が言うと、
そいつは目を細め耳を垂れて、
ひたすら俺の顔をペロペロなめた。
そして、尻尾をクルンクルン回していた。
『あはっ、やっぱりそういう展開になったか。
ちょっと待って、こいつのご飯も買っていかないと。』
と、妻は言って店に入って行った。
それがハアと俺達の初めての出会いだった。
作品名:ハアちゃんはご近所の星☆ 作家名:★風神雷神☆彡