ハアちゃんはご近所の星☆
『これかわいい!』
と、妻が言った。
黄色の金魚草だった。
売り場のおやじは、
『もう、そこにある4つで終わりだ。
3つ買ってくれたらサービスで1つやるよ。』
と言った。俺は、
『それじゃあ、それください。』
と言い、おやじは袋に入れはじめた。
その売り場の隅に、大きな花をいくつかつけたハナミズキを
俺はみつけた。
『これ、ハナミズキ?・・・でも、ちょっと花がでかいな。』
と俺が言うと、売り場のおやじは
『それ、ハナミズキだよ。メキシコ産のヤマボウシという
輸入物なんだよ。少し花が大きいのが特徴なんだよ。
ヤマボウシってのはハナミズキのことをいうんだ。
買っていくかい?悪いけどそれはまけられないけどな。』
『じゃあ、それもください。』
迷わず俺は言ってしまった。
店のおやじは、
『おおっと、気持ちいいねえ。よっしゃ!
それじゃあ、この金魚草は2株分のお代でいいよ。
特別サービスだ。』
2株分の値段で4株なら半額だ。
ちょっとラッキーな気分だった。
作品名:ハアちゃんはご近所の星☆ 作家名:★風神雷神☆彡