ハアちゃんはご近所の星☆
『ハアは大丈夫だ!ハウス!ハウス!』
と、俺は叫んだ。
ハウス! と、言うと
小屋に入るようにしつけてあったからだ。
俺もビショ濡れになりながら、
言うことを聞かないプウに対して
「ハウス!ハウス!・・・プウ!ハウス!ハウス!」
と、何度も何度も。
俺は涙があふれてきた。
せつなくて、愛おしくて・・・・
ぼろぼろと出る涙が、雨に洗い流されていった。
俺達夫婦には子供がいない。
だから、よけいに彼らを愛おしく感じるのかもしれない。
彼らを見ていると、
こいつらのエサ代のために働く人生もまんざら悪くはないな
と、思えるようになった。
作品名:ハアちゃんはご近所の星☆ 作家名:★風神雷神☆彡