ハアちゃんはご近所の星☆
【ハアちゃんと犬嫌いの親父】
俺と妻は共にサービス業であったため時間は不規則だった。
親父は年金生活であったが、体がなまるからと
知人の会社の手伝いを適当にやっていた。
毎日、親父は午後三時ごろには帰ってくる。
おふくろがいなくなった家で、
親父の帰りを出迎えてくれるのは、ハアだけだった。
ハアの飲み水をとりかえて、ハアのフンを拾い、
ハアの寝床であるパン箱を掃除する親父の姿が
なんだか不思議だ。
『昼飯にコンビニで買ったのが余ったから、
もったいないから犬にくれるか。』
と言いながら、毎日、アンパンやらクリームパン、
ビスケット、ソーセージなど・・・・・・
本当にそんなもん昼飯で食ってるのか・・・・
と、疑問を感じる。
ハアにやるために買ってきていたのだろう。
親父は小声で、
『ハア、食え。うめえぞ。』
明らかにハアが喜ぶ姿を見るのが、
楽しみになってきたようだ。
しかし、このままではハアには塩分とカロリーが
高すぎてしまう。
ちょいと困ったもんだ。
作品名:ハアちゃんはご近所の星☆ 作家名:★風神雷神☆彡