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夢の途中4 (121-151)

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章タイトル: 第18章 カンパニュラ 2008年夏


翌日も道央の空は明るく晴れ渡った。
中期の天気予報によれば、夕立のような俄か雨は無いとは言えないが、当分は大きく崩れる事は無いようだった。
予想外の長雨で遅れてしまった工程を取り戻すために、週末は土日共に工事を行う事に決定した。
そして平日は大きな騒音の出る重機は使わないと云う条件で市から夜間作業の許可も出た。
地元の下請け業者も了解してくれた。
土曜日から昼間は重機を使ってパイル打ちも行える。
久々に現場に活気が戻って来た。
「これなら来週中に遅れた分は取り戻せそうだな(^。^)y-.。o○」
[そうですね、このまま天候に大きな変化が無ければいけそうですね♪(*^^)v]
「でも、無理は絶対禁物だよ(^0_0^) 夜間作業に入るのは致し方無いが、夜間作業に入る前の点呼・指差し確認は必ず実施するように。
それと十分な照明設備は用意してくれよ、昼間と違って夜間は何処に危険が潜んでいるか分からないからね・・」
[(^_^)/了解です!でも、部長はいつも通りの勤務体系でお願いします。土日はゆっくりお休みになって下さい。]
「そうはいかんよ(^。^)y-.。o○俺なんかが今更ツルハシ振り上げる訳にもいかんが・・・」
[大丈夫ですよ、部長(*^^)v それに、週末晴れたら香織ママとお花畑に行く約束をしてたじゃないですかァ~♪(^v^)]
「(^_^;)否、アレはアレだよアレ^^;・・・アノ場合、ああ言って貰ったら、ああ返すのが一応の礼儀じゃないかなァ??
(^_^;)オトナトシテ・・」
[(=^・^=)分かります♪分かります♪部長のおっしゃる事はよォ~~く、分かります♪ 
しかし、しかしですよ?
林部長に休日出勤だァ、夜間作業だァ~、なんてさせたら僕が同期の現場監督連中になんと言われるか知ってます?
下請けの社長さんにだって、『なんと、夢島建設は本社の部長さんにまでツルハシやスコップ使わせて、休日まで働かせんのけ?エライとは思うけんど、夢島に人はおらんのか?』と(/_;)・・・・・・]
古畑は小さな体に大きな手振り身振りを加えて力説した。
(・・・(=^・^=)古畑の奴♪・・・・身体は小さいが・・・大きな男になって来たな♪
(^。^)y-.。o○)

「しかしだなァ~~、(--〆)   」優一は心に部下の気持ちを嬉しいと感じながら、
それをおくびに出す事もなく、議論を続けた


結局週末は、土曜日を優一が、日曜日を古畑が分担して出勤する事となった。
従って、香織に日曜日熊田ファームへ案内して欲しい旨告げた。
その事は常連の手前もあり、モーニングサービスの時には言わず、金曜日の、例によって遅い時刻に昼食を摂りに行った時に香織の都合を聞いた。
『ホント?わァ~、楽しみ♪(*^_^*) お弁当作りましょうか?
ナニが良い? おにぎりが良いかな?それともサンドイッチにしましょうか?(#^.^#) 』
「ママ、悪いよ、そんなに気を遣って貰うと(^_^;)・・
折角のお休みに、案内して貰うだけでも有り難いと思っているのに・・・」
『(=^・^=)ダメダメ!林さんこそ遠慮なさらないで!
・・・・・ウチは土日休みだし、何時も暇を持て余しているくらいなんだから♪(#^.^#) 』
「いやァ、申し訳ないなァ~♪(^_^;)・・・じゃあ、お言葉に甘えて♪  でも、僕だけ・・・・常連さんに、悪いね?^^;・・・・」
『そんな事無いと思うけど^^;・・・・・ま、余計な事は言わない方が良いわね(^_-)-☆  小さい町だし・・・・・
今まで色々常連さんには援けて貰ったし・・』
「熊田さんとは・・・・特に親しいの?」
『え?そんなことないわ^^;・・もっとも・・・・・
実は私、元々此処の人間じゃないの・・・・5年前に札幌から、この店の前のオーナーさんを頼ってやって来たの。』
「・・・ああ、そこいらの事は古畑君の情報で知ってるよ(^。^)y-.。o○」
『まあ、流石は夢島建設のCIAね♪(^_-)-☆
それでね、前のオーナーさんが息子さんの居るニュージーランドに移住するってことになって・・・・
私、以前看護婦をしていて、そのオーナーさんの奥様とは同じ病院での先輩後輩の間柄なの(^_^;)』
「え!看護婦を?(・_・;)・・」優一は香織が元看護婦で在った事を聞いて強く動揺した。

『アラ?喫茶店のママが元看護婦だったからびっくりしちゃった?(*^_^*)』
「(^_^;)イヤ、そう云う訳じゃ無いん・・・・だけどね・・・・」
優一は以前、香織に夕食をごちそうになった時、二人が同い年である事を聞いていた。
同い年で看護婦の・・・・
否応なしに、今は亡き恋人の姿を香織に重ねてしまう
優一であった・・

『びっくりさせついでに言うと・・・・実は私、出身は大阪なの(=^・^=)・・・もう両親は亡くなってしまったけど、三歳下の妹がまだ池田に居るわ・・・もう12,3年帰って無いけどね・・ 』
「え?・・・そうだったのか・・・・ママが大阪に・・・・全然訛りが無いからてっきり関東の人かと思ったよ・・・」
『・・ああ、若い頃には東京にも居たわよ。看護学校は東京だったし・・・
その、和子さん。北村和子さんて言うんだけど、和子さんも偶然同じ看護学校の先輩だったの(*^_^*)・・・
わたしより一回り上のひつじ年。林さんもそうよね♪(#^.^#)
それでね、私は学校を卒業しても親元には帰りたくなかったからそのまま東京や千葉の病院で勤めたの。25歳で横浜の病院に勤めている時、同じ病棟の同僚に和子さんが居たの。
何となく馬が合って、色々話してるうちに、和子さんも私も学んだ学校が同じだと分かったの♪(=^・^=)
それ以来、より親近感を覚えて、和子さんは私を妹の様に可愛がって下さったわ・・・
私、長女だったから、誰かに甘える事って知らなかったし、和子さんの事を本当の姉の様に慕ったわ・・・私ね、小さい頃から母に看護婦になるように、それはもう【呪文】のように吹き込まれて・・・・・』
「・・・・まさか・・・お母さんも、看護婦さんだったとか?(^_^;)・・」
『そう!その通り♪(^v^) 結構多いのよ、母親が看護婦してる家の娘が看護婦になるって云うのが・・・
私、他にも色んな事に興味が合ったけど、結局母の希望に逆らえなくて・・・
で、看護婦の学校を受ける事にしたんだけど、せめて、母から離れて自由になりたいと思って、反対を押し切って東京の学校に行ったわ。
籠から放たれた小鳥は自由の空を飛びまわったわよ♪
(^_-)-☆ そんな時ね、ダンスに出会ったのも♪(#^.^#) 』
「ダンスって、ディスコ?」
『うううん、社交ダンス(^^)/』
「社交ダンス!(*_*;・・・・」
香織の話を聞けば聞く程、その境遇、嗜好が瑛子に似ていることに
優一は驚いた・・・

『林さん、ダンスは?(#^.^#)』
「あはは、僕は踊れないよ^^;・・・・」
『そう、残念だわ(・_・;)・・・・』
作品名:夢の途中4 (121-151) 作家名:ef (エフ)