笑撃・これでもか物語 in 歯医者
第3章 メキシコの巻
「ブゥエノス・タルデス」(こんにちは)
高見沢一郎は今日オフィスの近くの歯医者の門を叩いた。
実は日本で治療してきた奥歯の「クラウン(かぶせ)」が、二、三日前に外れてしまったのだ。そして、奥歯にごっぽりと穴が空いてしまっている。
さほど痛みはないが、食事にはまことに不都合。クラウンを早く被せ直したい。
そう思って、高見沢はメキシコ人のマネ−ジャ−に相談を持ち掛けた。すると、オフィスの近くの歯医者を紹介してくれたのだ。
作品名:笑撃・これでもか物語 in 歯医者 作家名:鮎風 遊