夢の途中3 (86-120)
自分や妻が必死になって育てた農園のラベンダーが店の名前になるのだ、応援しない訳にはいかないではないか・・熊田は香織の店の応援団長を買って出たのであった。
「綺麗なんだろうね、僕はまだ写真でしか見た事が無いから・・」
『林さん、とっても素敵よ~♪(#^.^#) ラベンダーの紫、カンパニュラの白、赤いポピーに黄色い百日草♪それがなだらかな虹色の帯となってず~~~っと続くの♪あんな景色は本州には何処にも無いもの~♪早く晴れると良いわね♪その時はご案内しましょうか?(#^.^#)』
「ああ、是非お願いします♪(^。^)y-.。o○でも、その時は遅れた工期を取り戻すのに必死なのかもな、古畑君(*_*;・・・」
[その時はその時ですよ、部長! 晴れてさえくれれば、僕一人でも工事は任せて下さい♪(^^)v]
「お?急に元気が出たねぇ~♪(^。^)y-.。o○」
[はい、ママの良い香りコーヒーを飲んだら、なんだか元気が・・(ぐぅ~~~~!)・・・・^^; あはは、元気が出たら急に食欲も・・・]
カウンターの中からカレーの良い匂いがして来た。
『うふふ♪(^_-)-☆そう来ると思って昨日のカレー、温めてるの♪(^^)v 今日はカレーの日じゃ無いけど、まだお昼まで時間が在るから常連さんも来ないから・・・・
お昼には少し早いけどカレー召し上がって?(#^.^#)』
[おお~~!やったァ~!(^^)v ママのカレーを食ったらもっと元気出るよ~♪]
「古畑、お前は中学生か?(-_-メ)」
[部長、この際中学生でも小学生にでもなりますよォ~♪^^;]
「じゃあ俺も中学生で良いや♪^^;・・・」
『うふふ♪(#^.^#) じゃあ、こちらの中年中学生お二人様、大盛りビーフカレーですね♪少々お待ちを♪(^_-)-☆』
二人が競って二杯目のビーフカレーを平らげる頃には
朝から降り続いた雨も止んで、雲間から明るい太陽が顔を見せていた
優一達とは入れ違いに、昼時もかなり過ぎた3時に熊田はやって来た。
喫茶・ラベンダーは何時も4時前に閉店する。
『アラ、熊田さんいらっしゃい♪(#^.^#)今日は遅いんですね。』
「ああ、久しぶりに晴れたろ?晴れたら晴れたで農園はやる事がいっぱいあってよォ、ついついこんな時間になっちまって♪(#^.^#) クンクン・・ あれ?今日はカレーの日じゃ無かったよな?昨日の水曜がカレーで・・・」
『アラ、熊田さん、流石に鼻が良いのね、バレちゃった♪(#^.^#)
お昼前に昨日のカレーが残ってたもんで、夢島建設のお二人に食べて貰ったの。 今日はオムライスなんだけど、
ダメ?』
「・・・ああ、否、何でも良いよ♪ アンタの作るもんなら何でもうまいから♪(#^.^#)
しかし・・・夢島の・・・そんな早くから油売りに来てるのかよォ?(-_-メ) 」
『( ^^) _U~~はい、コーヒー。 ここんとこずっと雨だったから中々工事も進まないらしわ・・・渡部川の堤の補強に大型のブルドーザーを使うから、雨だと地盤が弱いので無理が出来ないんだって・・・』
「・・(--〆)ったく、大丈夫かよォ・・・予定じゃ、今年の雪が降る前に川沿いの道を開通させるってんだろ?
あの道が開通しなきゃ、プリンセスホテル等のホテル街に
スキー客の大型バスが行くのにまた町の中が大渋滞だ(--〆)・・・・・・・
ちいたァ、無理してでも工事やりやがれってんだい、こんな処で油売ってないでよォ~!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!」
熊田は脳裏に優一の顔がチラついて、つい興奮してしまった。
(・・・まじィ~!ママの前で・・・・(ToT)/~~~
【心の小さい男】だと思われたんじゃねえだろうな?(/_;)・・・・・)
『ハ~イ、オムライスお待ちどうさまァ~♪!(^^)! スープとサラダ、すぐ持って来るから待っててね♪(^v^)』
俯いた熊田の目の前に、大盛りのオムライスの皿が置かれた。
黄色い卵の上に赤いケッチャップで、
【スマイル】と書かれていた。
(=^・^=)
ケッチャップで【スマイル】と書かれた大盛りオムライスを平らげて熊田は文字通り笑顔になった♪(=^・^=)
熊田は香織の淹れた食後のコーヒーを飲みながら、我ながら情けない位モジモジしていた・・・
香織は目の前のカウンターの中で、今日の片付けや、明日の仕込みやらで忙しそうに手を動かしている。
(・・・(・_・;)別に今日聞かなくても良いけどよ・・・・・
(>_<)否、そんな弱気でどうするよォ?ママに告白する絶好のチャンスじゃねぇか?(*^。^*) 他に誰も居ないし♪
なんかあの夢島の林って野郎、妙にママに近づきやがって(--〆)・・・・・
俺が5年も温めて来たママへの想い、昨日今日来たような新参者に横からカッ攫われたたんじゃァ、悔やんでも悔やみきれねぇ~!(ToT)/~~~ドウスル、オレ~~?)
「ああ、ママ(^_^;)・・・じ、実は・・・・」
『え?ナニ?熊田さん?(^v^)』
問いかけに顔を上げた香織の瞳が熊田を見つめた。
「(*^_^*)あああ、否、明日も天気かな?(#^.^#)・・・(何で今そんな事聞くぅ~!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!)」
『ホントね、明日も晴れて欲しいわねぇ・・(/_;)・・・
あ、ねぇ熊田さん、このまま週末まで晴れたらお花も良い感じになるかしら?(^^)/』
「ああ、そりゃそうさ♪良い感じになるぜぇ♪(^。^)y-.。o○
このまま照り込めば花も生き生きとして色も香りもかなり良くなる♪
あ、ラベンダーも早生の奴はそろそろドライフラワー用に刈り取りにはいるんで、干し上がったらまた持ってくるぜ♪(^。^)y-.。o○」
『わァ~、楽しみ♪(*^。^*) そしたらね、夢島建設の林さん、お花畑って一度も観た事ないんだって♪
だから、この藤野一のお花畑【熊田ファーム】に私お連れしようと思うんだけど、 どうかしら?(#^.^#) 』
(・・・・・・・・・(/_;)何で?何でアノ野郎なんだ???????????・・・・・・・・・・・・・・・・)
「ああ、良いねぇ・・・^^;・・・・そりゃ良い考えだ・・・
歓迎するよ^^;・・・・・・・・」
『わァ~~、熊田さん、ありがとう~~♪(^_-)-☆』
(・・・あの野郎~~~~!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!コロス!)
作品名:夢の途中3 (86-120) 作家名:ef (エフ)