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ef (エフ)
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夢の途中2 (49ー86)

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「花も恥じらう乙女が、こんな分厚いサーロイン食うか?300gはあるやろ?」
[いえ、400g御座います<(_ _)>]
「えっ!(゜-゜)・・・・・・・・・」
『(*^。^*)エヘヘヘ♪・・・・・・・・』





由美はピンクのノースリーブのポロシャツにデニムジーンズをはいていた。
400gもある分厚いステーキをペロリと平らげてひと心地ついた由美に優一が語りかける。
「由美、また背ぇ、たこ成ったんとちゃうか?」
『うん、まだまだ育ちざかりやも~ん♪171センチになったわ♪今年一年で2センチ高こなった♪(^v^)』
優一は一瞬、藤野の喫茶店【ラベンダーの香り】の花田香織を想い浮かべた・・
「そない背ぇ高こなったら、ますます彼氏が見つかり難なるのとちゃうか?(^。^)y-.。o○」
『おとうさんナニ言うてるの!シャラポアなんか身長188センチやで、ウチなんかまだまだや・・やっぱり身長が高いとサーブのスピードも角度も半端やないしなぁ・・・
(-_-メ)ダトウ・シャラポア!』
「本気でシャラポアに対抗してんの?^^;・・・」
『当たり前や、いずれはウインブルドンのセンターコートで対決や♪(^v^)世界のシャラポアが勝つか、浪速のシャラポアか♪ あ、目黒のおっちゃん、ガーリックライス頂戴♪(#^.^#)』



「増田の皆さん、元気にしてはるか?」
『うん、皆元気やで♪泰三おじちゃんはまた神戸の三宮に
フラワーアレンジメントの教室開かはって、恵美おばちゃんはここ一カ月ほぼそっちに掛りっきり。
おばあちゃんはまだまだ元気で、張り切ってウチらの晩ごはん作ってくれはるし♪』
「お母さんはどないしてる?元気にしてるか?」
『えへへへ♪やっぱり気になるぅ~?元亭主としては?(^v^)』
「ナニ言うてんねん、お前のお母さんやないか^^;・・」
『あ、そっか^^;・・お母さんも頑張ってはんで♪今度な、5年ぶりに本出すことになって、毎晩夜遅くまでパソコンとニラメッコしてはるわ。』
「本て?また料理の本出すんか?」
『そうみたいやで・・・最近は流石にテレビとかには嫌がって出えへんけど、女性誌のインタビューとかエッセイみたいなんに時々書いてるみたいやわ。
そうそう、おとうさんには・・・これはちょっとショックかもなぁ・・・(^_^;)』
「なんやねん?お母さんに恋人でも出来たか?(^。^)y-.。o○」
『もし、そやったらどうする?お父さんええの?』
「^^;・・そ、そら、しゃあないやろ、お母さんとは5年前に離婚したんやから・・」
『(-_-)/ふ~~ん、案外ドライなんやなぁ・・・・こんな場合、男の方が未練がましいって聞いたけど・・・あ!ひょっとして、お父さんもエエ人出来たん?そやろ?
(≧∀≦)絶対そやわ!(-_-メ)エライ余裕綽々で言うと思ったら・・』
「(^_^;)そんなんおらへんがな・・・仕事でいつも手一杯やて」
『(-_-)/~~~ピシー!ピシー!またそんな事言うて・・・仕事が老後の面倒まで見てくれへんよ~~~!
お母さんには私がついてるけど、お父さんは何時も独りぼっちやんか!ウチ、これでもお父さんの事、心配してるねんで!はやいとこ、エエ人見つけて再婚しなさい!』
「<(_ _)>えらいスンマヘン!こら、逆やながな^^;・・・目黒さん、助けてぇな!」
優一は鉄板を挟んで二人のやり取りをニヤニヤしながら傍観している目黒に助け舟を請うた。
[あははは♪(^v^)これは由美ちゃんの勝ちですな。
林さんかてまだ50代前半やおませんか♪まだまだ人生長ごおすで♪仕事は一生出来るもんやおへん・・私らかて、定年みたいなンはあって無いようなモンですけど、お客さんの前に立つだけの自信が無くなったらキッパリ身を引く覚悟してまんねやで。それでもその後の余生言うのが10年20年ありまっさかいなァ(^。^)y-.。o○]
目黒はこのホテルにテナントとしてステーキハウスを出店して20数年、この他にも大阪郊外に2店舗経営していた。
そちらの店は3人の息子娘ら子供に任せていた。
『こら、目黒さんにまで攻められたら孤立無援やな^^;・・処で・・・お母さんに・・・出来たか?』
「うん・・・まだ本人の口からはっきり聞いた訳や無いけど・・
5歳年下の人で・・・あ、今度は独身らしいわ^^;・・・バツイチやて・・・
今度、本出す言うてる出版社の編集長してはるらしい・・・
今度、料理本の写真撮るのに信州にロケ行くらしいよ』
「そらお前、仕事とちゃうんかいな?」
『ん、もォ~~~!女のウチには分かるんやってぇ~~!(≧∀≦)オンナノカン?』
優一は娘の平手で思いっきり肩を叩かれた!
唯の娘の叩きではない・・・(ToT)ナニワノシャラポア!
「あ、そ、そんなモンかいな?^^;・」

終始娘のペースでありながらも、優一は久々にリラックスできた。
普段は使わない【関西弁】も遣って・・・
『それで、今度は何処なん、現場は?』
「北海道や♪ラベンダー畑で有名な藤野市や」
『え?ホンマ???いつ?何時から???』
「明日、もう一日本社で会議があって、明後日伊丹から直接旭川に飛ぼうと思てる。7月1日に【鍬入れ式】があるよってな♪(^v^)そこから11月末までの予定や。」
『ラッキー♪(^^)v八月の末に札幌で【サッポロオープンテニス】があるねん♪ウチも出場するよって、その時はまた美味しいモン食べさしてやァ~♪(^_-)-☆』
「^^;・・オイオイ、北海道まで追いかけて来てタカルんかい?」
『(--〆)【タカル】やなんて、人聞き悪いやん!可愛い娘に逢えると思ったら安いモンやん?ねぇ、パパァ~♪』
「(@_@;)オイ、コラ、止めて!気色悪いがな~!」
目黒は鉄板をコテでこそげながら、【おやこ漫才】のような二人のやり取りを微笑まし聞いていた。

作品名:夢の途中2 (49ー86) 作家名:ef (エフ)