第4
ファミコン用の、カートリッジ3枚を買ってくれと頼んだ。
数日間、僕は祝い金の40万が頭からはなれなくて腑に
落ちなくて彼女の挙動を看視していたら、どうも妖しいので
出勤するあずみの後を気付かれない様につけた
すると彼女は、送迎バスらしきワゴンに乗り込み
勤めている筈の、ホステスのある街とは反対方面へ走って行き
長崎バイパスへ入って行った、・・・・
その後、僕は徒歩なのでそれ以上の追跡は断念し、あずみの
帰ってくるのを激昂しながら待った、彼女がアパートに
入るやいなや僕は先程の了見を怒りながら、いったい何処に
行って来たとや!と
詮索し詰問したすると彼女は、涙を流しながら
生活費や借金が山積しホステスだけでは覚束ない、たりない
と泣き、よしちゃんと、生活するには、こうするしか
なかったと、身体を売ったと話た、僕は自分の事は棚に上げ
怒り、猛り狂いもう終わりだ!と叫んで彼女を
平手打ちして始めて、手をあげ、思い出のアルバムを鍋に
放り込み、燃やしながら、別れると僕は泣き
彼女も泣いた・・・・・
あくる朝、と言うか前夜から、僕はこれまでの
過去を述懐し、自分の不甲斐なさのせいで彼女を此処まで
追い込んだことに自己嫌悪し僕は、あずみに、深く謝り
2人で頑張って生きて行こうと約束し、互いに激しく抱き合った。
僕達は邂逅して3年半が過ぎていた4年目を迎え様としてた
僕達2人は結婚を模索し、想い、時折の日常会話の中で
話していた2人は2人だけの理想天地を創り暮らしていた
そんな最中悲劇がやって来た、彼女の調子が芳しくなく
どうも風邪をひいている様子なので会社をその日、休んだ
僕は彼女を介抱し2人のこの時間を一時を、楽しみ
味わっていたすると昼頃に、アパートのチャイムが鳴り響き
僕は扉を開き外を観ると其処には、品の良い
初老の女性が奇花妖花を携え、佇んでいた、僕は応接し
どなた様でしょうか?と訪ねたところ、初老の女性は
こちらに住まれているあずみの会社の者ですが
貴方は誰ですか?とぎゃくに問い返され、僕は恬然と
一緒に住んでいるものですが、と答えた
するとその女性は、そうですか、それではこの花を
あずみさんに、お渡ししておいて下さい
としおらしくも去って行った。
まさかこの時、僕はこの美しい奇花妖花が裏腹にも
破局のメロディーを奏でるとは露にも思わなかった。
(これはアパマンショップと言う不動産屋で天理教に社長と
その あずみの親に宗教で繋がっていた宗教が僕たちの
人生を破局に導いたんだ)
図らずも数日後に彼女、あずみに実家に連れ戻す
ので荷造りをして置けと、電話が入り翌日には怒りを
顕にした親が運送やを、引き連れアパートに乗り込んできて
僕が4年半の歴史と、時間を費やし育んだ愛と歴史は
儚く僅か3時間で破壊された。
実はあずみ、の会社の社長と母親が、天理教という
裏の糸で繋がっていたのである、ここから僕達の
清らかな暮らしは、漏れて偏向で、偏頗な僕達の愛の
歴史を知らない、彼らはけしからんと臆断し僕が始めて
恋し全身全霊で、愛した女、大切にした、あずみを、僕の
宝物を、奪い去った・・・・・
その後アパートに残ったのはベッドと、テレビ1台
空っぽの部屋に僕は、ぽっんと取り残されその
空間で佇んでいた。
暫くして、あずみから手紙が届いて、僕達は逢瀬を
続けた遠距離恋愛だ、親には内緒でそんな逢瀬を重ねつつ
僕達は、結婚し様と話し合い彼女は条件を付けてきた
それは、あずみの実家は美容室を運営しており、あずみが
長女であり、男兄弟がおらぬので本人が跡継ぎを
僕との経緯もあり、実家に連れ戻されたことも関係して
継承しなければならなくなり、見習いをしている最中だから
僕が養子になる事が、彼女、あずみが出した条件だった
僕は、僕の始まりでも説明した様に自分の親が好きでない
が、心の片隅では、母親を捨てきらず35歳のいまでも想いは
一方通行で母親からは、無視されているがそれでも
この時期は、あずみを愛していたので
姓名が変わるのも、そして全身全霊で
愛する女の、実家の家業を継ぎ、美容師の見習い
丁稚奉公として行く決意をし呑んだ。
そいてあずみを、娶りたいと僕は、彼女の実家を
訪ねたたが、彼女の、母親達は、僕に、まだ若いんだからと
はぐらかされ、ものの5分であしらわれた
僕の彼女、あずみも含めその親達の将来を厭わず
担うと言う僕の熱意と、あずみを、心から愛した
僕の魂を冒涜された・・・・
僕が彼女から提案された全ての条件を呑み厭わず
僕の親も棄てる決意と彼女の親達を僕が面倒を見る決意を・・・・
僕が養子云々と口を出すのは、おこがましく思え
憚られ言えなかった・・・・
あずみが、既にその所を親に説明していたのか?
僕は忽ち、退散の憂き目に会い道化のピエロの如く一人芝居
長い道程を虚しく、彼女の家を
後にした。
ここから僕のまた転落人生がはじまり犯罪者へと流転して行く。