愛の詩集 「遥かなる出逢い」
また別れがやってくる
出逢いの後にはかならず
悲しい別れがやってくる
出逢って臆病な心を開き
ほんの少し夢をみる
無意識に未来に希望を馳せる
だけどそれはいつも突然で
ようやく開いたシャッターを
いたぶり震わせ打ちのめし
もうまともには開けないように
荒々しく閉じていく
ずっと探し続けた運命の人
互いに愛し合い いたわり合える人
探し求めてきた心の旅路
もうこの旅を終わりにしようか
ズタボロになったシャッターは二度と開けない
どこへも辿りつけない遥かなる旅路
何度出逢っても
やっと出逢えたと思っても
それはいつも
幻のように目の前から消えていく
置き土産はいつも
切なさと悲しさと虚しさだけ
もう誰とも出逢わぬために
永遠に開かぬように封印をして
開かずの扉にしてしまおうか
震える心を抱きしめて
闇にひっそり籠もっていようか
臆病な心が壊れないように
涙の海に沈めていようか
作品名:愛の詩集 「遥かなる出逢い」 作家名:ゆうか♪