愛の詩集 「遥かなる出逢い」
どんなにたくさんの言葉を尽くして
その胸の内に秘めたるものを
美しく伝えようと目論んだとて
その瞳を覗き その声を耳にし
甘美な世界に溺れながらも
その腕に抱(いだ)かれてみれば
はたしてそれらが真実であるのか
はたまたマヤカシなのか
瞬時に悟ってしまうのです
そしてその時 その事実に
きっと愕然とするだろうことも
あらかじめ分かっているのです
ああ−−
そんなことなど考えなくてもよいほどに
考えるひまも与えないくらいに
その胸に包まれていたいのです
あなたのその腕で……
作品名:愛の詩集 「遥かなる出逢い」 作家名:ゆうか♪