愛の詩集 「遥かなる出逢い」
あなたからのメールを
ひとつずつ ひとつずつ消してゆくのです
花びらの沢山ある花を手に取り
一枚一枚そっと引き抜くように…
メールのひとつひとつの中に
あなたと私の思い出が 今でも息づいているというのに…
「逢ってしまうと、今の幸せが消えてしまいそうで怖い」
そう言う私に
「幸せはなくなったりはしないよ」 と
優しく囁いてくれたのにそれなのにどうして…?
それらの思い出を消し去るように
またひとつ またひとつとメールを消してゆくのです
思い出の数だけ涙の粒がこぼれるのです
数え切れないほどのメールの中に
数え切れないほどの愛があったのに…
数え切れないほどの涙の粒で
私は何も見えなくなるのです
作品名:愛の詩集 「遥かなる出逢い」 作家名:ゆうか♪