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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第六回】探し物はなんですか?

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ギョヒヒー! ギョヒヒー!!

という何とも爽やかとは程遠い何かの鳴き声で京助は目を覚ました
体を起し伸びをして異変に気づく
「…何処だここ…」
そこは見慣れた自分の部屋ではなくピンクや黄色、よくわからないものや見たことあるもの小さいもの大きいものがまるで幼稚園児の絵画の様になっている空間
「…悠?」
悠助の名前を呼んでみる
「…緊那羅? 阿部?」
次に緊那羅と阿部を呼んでみた
「なんだっちゃ?」
「うおぉ!?;」
いつからそこにいたのか返事をした緊那羅に驚いた京助が後ろに数メートルずり下がる
「…京助?」
緊那羅がきょとんとして京助を見た
京助も緊那羅を見て緊那羅の格好の異変に気がつく
「…なんだその格好…;」
【なんだ】と指摘されて緊那羅が自分の格好をぐるりと見る
「その格好って…いつもと変わりないっちゃ」
立ち上がりくるっと一回転して緊那羅が首をかしげた
「なんなんだよ!! そのトラビキニはッ!!;」
頭に角の代わりにウサギの耳がついていたがその格好はまるでそう某宇宙ギャグラブコメディのヒロインそのものだった
「なんなんだよっていわれても…コレが私のいつもの格好だっちゃ」
緊那羅がしゃがんで京助と目の高さをあわせた
「着替えろ;」
そう言って京助が緊那羅を軽く押した

ふにっ

「……」
掌全体で感じたのはかたすぎずも柔らかすぎずのさわり心地
「……」
ゆっくりとその感触の正体を確かめるべく京助が目を向けた

ふにっ

そしてもう一度その感触を確かめる
「緊那羅さん」
それはたぶん男のロマンの要素に数えられるもので
「なんだっちゃ?」
本来なら緊那羅にあっていいものなのかと悩むもので
「…何ですかね? コレは」
「何でもできる証拠だっちゃ」
その感触の正体は二つの胸の膨らみの片方の物だった
「乳-----------!!?;」
京助が叫んで立ち上がった
サイズにしてC弱といったところだろう的 緊那羅いわく何でもできる証拠である胸を上から見下ろして京助が止まる
「京助?」
緊那羅が京助を見上げる
京助は自分の目線が何でもできる証拠でできた谷間に行ってしまう辺りで若さを実感する
さっき感じた感触を思い出しつつ何がどうなっているのか考え始める
「…ナイス感触」
しかしさっきの感触のインパクトが強かったのか感触のことしか考えられないらしい
「年相応の反応なんだやな」