小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

　学校のような建物の入り口に、２人は立っていた。
　看板には「ジュディーパリス源力操作練習場」と書いてある。ジュディーパリスというのは、この辺りの地区名のようだ。
「なんか人の名前みたいな地名だね。」
「うん、昔の英雄の名前が地区名になってるんだよ。」
　どんな英雄かは知られてないし語られないんだけどね、とソアラは笑う。そして、並んで練習場へ入っていった。

　受付にいたフィアルの男性が、礼儀正しいお辞儀で２人を迎える。
「いらっしゃいませ。」
「新規が１人。あたしはこれね。」
　ソアラは自分の財布から会員証らしきカードを取り出し、受付に渡した。男性はそれを受け取り、今度は想楽に何かの記入用紙を手渡す。
「それでは、新規様は会員証をお作りしますので、こちらに記入をお願いします。」