小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

WHITE BOOK

INDEX|298ページ/340ページ|

次のページ前のページ
 

「どういうことなんですか、リーダー……!」
 搾り出すように、頼斗が言った。彼は嵐のことを尊敬していると聞いたから、嵐本人のチョーカーが本当に出てきたことに動揺を隠せないのだろう。
 その質問すら覚悟していたかのように、嵐は冷静だ。
「今までずっと隠していて悪かった。話すよ、全部。」
 それから美羅乃のほうを向いて、
「ミラクも、一緒に話してくれるか?」
 と付け足した。ミラクとは美羅乃のフィアル名らしい。
「でも……いいの、らんにぃ?」
「あぁ、いいんだ。白本の使徒達も、そしてソアラも一緒に聞いてくれ。」
 嵐がこちらに向けた表情は、なぜか微笑だった。それがどんな笑顔か理解できなかった想楽は、なぜか反射的に、色の変わってしまったりんごの皿を嵐に差し出していた。
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ