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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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WHITE BOOK

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 嵐の病状はだいぶ良くなっていた。中和剤の点滴も量が減ったようだし、体内弱属性率――いわゆる、嵐の体内にある氷属性の源力の割合――も下がってきた。ただ、嵐の持つ源力量自体が、普通の人のおよそ3倍もあるらしく――これもホワイトホルダーだからだと説明された――、割合が減っても油断は出来ないらしい。次の検査が16日に行われるらしく、その結果が良ければ退院できるそうだ。
 美羅乃がお見舞いで持ってきたりんごを剥くのをセイファーに見られている間、周りでは先程の報告で知らされた内容が話されている。美姫の手紙の訳文に、アリスの字で意訳が書きこまれたものは、今度は嵐の手の中にある。

「――とまぁ、こういうことなんだと。」
「なるほどな……。」
 りんごが8等分される頃には、大方の説明が終わっていた。
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ