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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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WHITE BOOK

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「なるほど、雨ねぇ。」
「そういえば任命式の時も、ずっと雨だったね。それでサリアも出席できたんだ。」
 エランド2人がそれぞれ反応を示す。さらに、頼斗が補足していく。
「あとは、エリザから直接チョーカーを受け取った人が暗示にかかっているのと、なぜか美姫さんにはエリザの暗示が効かないとか――」
 すると、右側に山吹色の光が見えた。当然それはセイファーの響きだ。表情は驚きで固まっている。
「どうしたの、セイファーさん?」
 りぼんが問いかけると、セイファーは驚きの表情をそのままに言った。
「美姫さん……いつのまに覚醒したんですか?それはたぶん『無意識下精神操作拒絶』です。ぼくの世界でも数えるほどしか出来る人のいない、覚醒PSIと呼ばれるものの1つですよ。」
 簡単に言えば、精神操作――エリザの暗示や、クレスのオカリナの洗脳のようなもの――を受けないようにPSIが働く、というものらしい。セイファーはクレスの洗脳が効きそうだったようだから、覚醒していないのだろう。
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ