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　本に戻ったエリカが想楽の名前を光らせる。開くと、こう書いてあった。
《最初の白本は、マスターエランドである恵梨奈様が持っています。つまり予定では、epochには白本を持つ人が２人いることになっていたのです。》
「へぇ……。」
　epochを救うためなのだから、epochに白本が２冊あっても確かにおかしくない。しかし、そこで口を挟んだのはソアラだ。
「恵梨奈は白本持ってないし届けてもないって言ってたよ？」
「えっ？」
　想楽とセイファーの声が重なり、エリカとアイリスも同じタイミングで矢印を表示した。
《どういうこと、ソアラちゃん？》
《なぜ恵梨奈様は白本をお持ちでないのですか？》
　２冊の文を読んだソアラは、うーんと考える。
「よく分かんないんだけど……取りに来た、って言ってた。」