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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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WHITE BOOK

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 りぼんもアリスの手伝いをするため、共団に残ることになった。嵐のいる病院へは、想楽とソアラとセイファー、3人で行くことになる。
 バスも出ているようだが、徒歩でもゆっくり歩いて45分あれば着くと言われ、景色も楽しみたい想楽の提案により徒歩で行くことになった。

 明国と同じように、この世界にも一部の国に梅雨があるらしく、ミルリーフも梅雨真っ只中だが、今日は雨の小休止日らしく天気がいい。緑の深い草原が広がる中にぽつりぽつりと家が建ち、そこへ向かって細い道が伸びている。共団の本部もその中の1件だ。
 3人横に並んで歩いていると、ソアラが話を切り出した。
「そういえば、りぼんちゃんの白本って白本の精が2人いるみたいだったね。名前が2つでハイドランジア、って言ってたし。」
 会議中はそれどころではなかったし、どうせエリカかアイリスから聞けると思っていたからすっかり忘れていたが、確かにハイドランジアは2人だ。
「アイリスさんが仲良いってエリカさんが言ってましたね。聞いてみましょうか?」
 セイファーが言うと、想楽とソアラが頷く。それを確認したセイファーが、右手のブレスレットを本の形に戻した。
「アイリスさん、ハイドランジアさんはどうして2人なんですか?」
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ