小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

　ソアラも合流して、りぼんの世界の話を聞いた。
　りぼんは小人村（ちいにんむら）と言う場所の出身。他に村があるのかと聞いてみたが、村の周りは海でそれ以外には何もないと返された。住む種族は明国と同じく人間。魔法に当たるものはあるが、それは村長一族の血を引く人にしか使えないらしく、りぼんは使えないとのことだった。
　住む世界以上は比較的、明国に近いのかもしれないな。
　想楽はそう思ったが、その考えはすぐ覆されることになる。

「なんでかな、epochのみんな、わたしが走るとすごく驚くんだ。」
「そんな変わった走り方はしないよね？」
「うん、まぁここからフリーテアハートの練習場まで走って３０分くらいかな。」
　当然、初めて来た場所なのでその練習場――トレーニングホールだろう――がどこにあるか分からない。が、そこはアリスがきちんと補足してくれた。
「……その距離が２０キロもあるから驚くんだよ。」