小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

WHITE BOOK

INDEX|150ページ/340ページ|

次のページ前のページ
 

「そうだ、もう怪我は大丈夫ですか?」
 サリーはさらにそう付け加えた。想楽とソアラは、部屋に入ってきたときに肩を押さえていたのはそのせいか、と納得する。
 セイファーは少し笑顔になった。
「はい、もう治りましたから。」
「そうですか、それならよかったです。」
 安堵の表情を浮かべるサリーを見ながら、想楽は考えていた。
 セイファーが言うには、みるむ達がさらわれたのは2時間前、そのときに怪我を負わされたのだろう。どの程度のものだったかは分からないが、2時間で治ってしまうようなものなのだろうか。
 しかし、その答えはすぐに見つかる。
(あぁ、そうか。)
 セイファーの世界にも魔法はある。最低でも、傷を癒す魔法は。
 その魔法を見る機会はあるだろうか、と想楽はこんな空気の中でも少し期待していた。
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ