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　ファルシア教エランドのトップに立つ少女からのようだ。
　要約すると、この世界には危機が迫っていてそれを異世界の勇者達――つまり白本の持ち主が退ける、ということだろう。そして、白本はすでにこの世界に５冊ともあり、想楽と、美姫が一緒にいるはずの人以外の３人も、この世界に来ているらしい。彼らもオーブやスパイラルは持っていない。この世界の人達にとって、これほど分かりやすい見分け方はないだろう。
　正面の５人は、きっと想楽の置かれている状態に気が付いたのだろう、代表で最初に話しかけてきた女性がこう訊ねてきた。
「あの……エアルさんって、どこから来たんですか？」
　５人分の視線が想楽に注がれている。