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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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WHITE BOOK

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 時間と共に光は変化を見せた。少しずつそれは冷気へ、氷の粒子へと変わり、雪ともいえる真っ白なものになる。そしてコウジの右手を中心に、想楽のそれとは違う白が集った。
「氷珠(ひょうじゅ)――」
 呟いた言葉は、それが氷属性のジュエラルであることを明確にする。右下に腕を構えたコウジは、同じような白い光を右手に宿す想楽を睨みつけた。
 ごくり、とつばを飲みこみ、羽ペンを握る手に力を込める。
 この距離で具現はありえない。再生や守護はこのシチュエーションでは考えられないし、それに影響や操作は元となる氷がなければ使えないだろう。
 となれば、相手の型式は「波動」か。
 向けられたコウジの拳と共に、その回答が示される。
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ