ねむい
わたしの世界で笑ってた彼はいつの間に姿を消したんだろう。
さよなら世界
さよなら世界
無重力に沸いて、泡が零れた
蔦に絡まったのは指輪だったのかただの夢だったのか
どちらにせよ輝いていたものはどこかに落ちて行ってしまったのね知ってるわ
無重力に沸いて、ゆっくり浮かぶ
会わない会えない笑えない
言わない気付かない知らせない
色とりどりのミンツを噛み砕いた
甘い味が広がったけれど、咳止めのシロップの味とどう違ったのだろう
空気を吸って生きたい
大きな穴の開いた耳を齧った 啜りたくとも傷はふさがっている
おやすみ世界
星がきれいね