SDSバスターズ~ピエロ退治します~
<章=プロローグ>
「ん? 手袋??」
手袋が落ちている。しかも、交差点の端に。幼い子供たちが、チョウチョ、と言うような形になるよう落ちていた。「こんなところに落ちていて車に踏まれないのだろう……か。あっ、踏まれた。やっぱり」しかも、こんな形に落ちているわけがない。ちょうど体育のときの気をつけの姿勢で立っている時の足の形にも見えた。
「動いたりして……」
思わず声に出してしまった。んなわけないよな……って、動いた!
「ええっ!!」
叫んでしまった。周りを見渡してみる。俺の横を通りすぎる人々は皆、怪訝そうな顔でこちらを見ていた。もしかして、見えてない? この異常な光景は、俺にしか見えていないようだった。手袋が踊っている。確かに踊っているのだ!
ん? んん!? 足が、脚が!
だんだんと手袋から上が見えはじめ、ついに姿を現した。
ピエロ?
ピエロのようなものが見えてきた。真っ白な顔に赤い大きな鼻。以前、家族で見に行ったサーカスに出てきたピエロそのものだった。異なるところをあ挙げるとすれば……異様に暗いことだろうか。服も真っ黒、身につけているものは全て真っ黒、おまけに雰囲気がめっちゃくちゃ暗い! 人々を笑わせ元気づけるはずのピエロがこんなことでいいのだろうか。その真っ黒なピエロはまだ狂ったように踊り続けている。俺はじっとその姿を見つめてしまった。
「お前、見えているな。」
思わず震えた。すべてが憎く、すべてを恨んでいるような声だった。俺はすぐにその場を離れた。今すぐに、そいつから離れるために。
「はぁはぁ……」
とりあえず、離れたか。後ろを向いてもそいつはいない。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ」
これは、驚きだ。何故あんなものが見えた? きっと、幻覚だろう。他の人にも見えていなかったし。
俺は息を整えた。そして、俺は再び家へと向かった。すると、まだ見えた。今までは気がつかなかったが先程見たピエロと同じ様な、ただその“色”だけが違うものがいた。あるものは電波塔に登っており、あるものは路に寝ている。ざっと、見渡してみてその数、数十。
「何なんだ、コレは……」
俺は愕然とした。カラフル、と言えばカラフルだ。ピンク、赤、青、黄、オレンジ、灰色……この六色のピエロが数はまちまちだが、そこらじゅうに見られた。しかし、先程見たような黒色のピエロは一体もいなかった。
「一体、何なんだ? こいつらは」
俺はまた襲われるのではないかと思い、身構えた。だが、カラフルなピエロたちは各々好きなことをし、俺になど関心がないようだ。俺はひとまず安心し、奴らの存在を無視し家へと帰った。
「ん? 手袋??」
手袋が落ちている。しかも、交差点の端に。幼い子供たちが、チョウチョ、と言うような形になるよう落ちていた。「こんなところに落ちていて車に踏まれないのだろう……か。あっ、踏まれた。やっぱり」しかも、こんな形に落ちているわけがない。ちょうど体育のときの気をつけの姿勢で立っている時の足の形にも見えた。
「動いたりして……」
思わず声に出してしまった。んなわけないよな……って、動いた!
「ええっ!!」
叫んでしまった。周りを見渡してみる。俺の横を通りすぎる人々は皆、怪訝そうな顔でこちらを見ていた。もしかして、見えてない? この異常な光景は、俺にしか見えていないようだった。手袋が踊っている。確かに踊っているのだ!
ん? んん!? 足が、脚が!
だんだんと手袋から上が見えはじめ、ついに姿を現した。
ピエロ?
ピエロのようなものが見えてきた。真っ白な顔に赤い大きな鼻。以前、家族で見に行ったサーカスに出てきたピエロそのものだった。異なるところをあ挙げるとすれば……異様に暗いことだろうか。服も真っ黒、身につけているものは全て真っ黒、おまけに雰囲気がめっちゃくちゃ暗い! 人々を笑わせ元気づけるはずのピエロがこんなことでいいのだろうか。その真っ黒なピエロはまだ狂ったように踊り続けている。俺はじっとその姿を見つめてしまった。
「お前、見えているな。」
思わず震えた。すべてが憎く、すべてを恨んでいるような声だった。俺はすぐにその場を離れた。今すぐに、そいつから離れるために。
「はぁはぁ……」
とりあえず、離れたか。後ろを向いてもそいつはいない。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ」
これは、驚きだ。何故あんなものが見えた? きっと、幻覚だろう。他の人にも見えていなかったし。
俺は息を整えた。そして、俺は再び家へと向かった。すると、まだ見えた。今までは気がつかなかったが先程見たピエロと同じ様な、ただその“色”だけが違うものがいた。あるものは電波塔に登っており、あるものは路に寝ている。ざっと、見渡してみてその数、数十。
「何なんだ、コレは……」
俺は愕然とした。カラフル、と言えばカラフルだ。ピンク、赤、青、黄、オレンジ、灰色……この六色のピエロが数はまちまちだが、そこらじゅうに見られた。しかし、先程見たような黒色のピエロは一体もいなかった。
「一体、何なんだ? こいつらは」
俺はまた襲われるのではないかと思い、身構えた。だが、カラフルなピエロたちは各々好きなことをし、俺になど関心がないようだ。俺はひとまず安心し、奴らの存在を無視し家へと帰った。
作品名:SDSバスターズ~ピエロ退治します~ 作家名:夢見☆空