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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第五回・参】ヘリカメ様

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「母さんガムテープあったっけ?」
京助が茶の間の戸を開けてTVを見ていた母ハルミに聞いてきた
「ガムテープ?」
母ハルミが立ち上がり茶箪笥の戸を開け始める
「たしか…このへんに…あら~…?」
次々と箪笥の戸を開けてガムテープを捜索し始めた母ハルミを見て京助も近くの棚を探す
「京助コレ?」
緊那羅がTVの下の棚から何かを出して京助に見せた
「それはセロテープ! ガムテープってのはこう……でかい」
京助が手で丸を作り緊那羅にガムテープを説明する
「…でかい…んだっちゃ?」
緊那羅が京助の真似をして手で丸を作りそれをまじまじと見た
「おかしいわねぇ…この前新谷のおばさんの所に荷物送ったときに使って…この辺に置いたはずなんだけど」
母ハルミが何処に置いたのか思い出そうとしている
「母さん結構あっちこっちにおきっぱだからなぁ…しっかり;」
棚という棚を探したが一向に姿を見せてくれないガムテープ
「仕方ねぇ; 買ってくるか…;」
京助が溜息をついて立ち上がる
「じゃあ丁度いいわ!! 牛乳と何かおやつ買ってきて!」
母ハルミが【その言葉を待っていた!】的に嬉しそうに財布を取り出した
「…この母親は…;」
京助が呆れながらも母ハルミから千円札二枚を受け取る
「暗いから気をつけて行くのよ?」
母ハルミが財布をパチンと閉めた
「…へいよ;」
京助が少し厚手のパーカーを羽織って返事をする
「行くぞ緊那羅」
「へ?; 私もだっちゃ?;」
薪ストーブに薪を追加していた緊那羅がご指名されて驚きの声を上げた
「荷物持ち!! 母さん緊那羅に何か着る物貸してやって」