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りんみや 陸風3

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 屋敷の全員に向かって、リィーンは申し渡した。母親である真理子にすら、城戸から引き剥がすなと命じた。それに誰も反対できなかった。それは事実で、城戸を壊した責任を全員が痛感していた。大切に壊れ物のように歳幸を庇護した城戸である。そこまでするな、と止めなかった全員に責任はある。ただ歳幸が幸せに穏やかに眠れるように、と願った結果、城戸の精神などというものは無視していたからだ。だから、子供は城戸の傍から離されることはない。子供が望む限り、城戸が望む限りは、この状態だ。そうでなかったら、他人の寝室で子供を休ませることに母親である真理子が同意するはずがない。

作品名:りんみや 陸風3 作家名:篠義