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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第三回・四 】学び舎の誘惑

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「進路ねぇ…」
付け毛を外してでも制服は女子制服のままで南が自転車をおしながら言った
「坂田は組長だしな」
「決めんなよ;」
中島が坂田の肩を叩くと坂田がその手を叩いた
「まぁ好きなことはやめられないってのはあるよな」
中島が叩かれた手を振りながら言った
「女装とか?」
「いやコレ趣味ちゃうし」
京助が南を見ると南が手を振って否定する
「京助たちは進路…あるんだっちゃ?」
緊那羅の一言に京助と3馬鹿が顔を見合わせた
「俺ら? 中島がきょとんとして聞いた
「保育所のときは漁師だったっけかなぁ」
坂田が言った
「海の男ですか組長! うみんちゅ (海人)ですか組長!!」
南が笑う
「おうよ! 獲るぜ獲るぜ~! 大漁!!」
「組長! ソレどじょうすくいです!! 間違いです!!」
坂田がどじょうすくいの格好をすると京助が突っ込み全員が笑う
「で、学校の感想は?」
南が緊那羅に聞いた
「感想…だっちゃ?;」
緊那羅が考え込む
「特にありませんはナシですぜィ?」
中島が緊那羅の肩に手を置いて言う
「学校は…」
緊那羅が口を開いた
「学校は?」
坂田が聞き返す
「学校は学校だったっちゃ」
緊那羅の答えに京助と3馬鹿が大げさにコケるリアクションをした
「んだよソレ;」
苦笑いで京助が緊那羅を軽く叩いた
「今度は授業受けてみるか? もち!! 金名羊子で」
「わぁっ!!;」
南が笑いながら緊那羅のスカートを捲る
「…あ、青」
京助、中島、坂田がハモって呟いた